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林業職2年目。まだまだ修行中。

狩猟免許試験(わな猟) 知識試験内容

以下、『狩猟読本』(平成24年4月発行)による。

 

試験時間は90分。30問(3択)。7割(21問)以上正解⇒合格。

30分経過時点で途中退出可。

「猟具に関する知識(6問)」の問題は、冊子に網猟、わな猟、第一種銃猟、第二種銃猟の4種類が全て綴じられているが、受験する種類のもののみ回答する。複数種同日受験の場合は試験時間が100分に延びる。

 

◆鳥獣保護及び狩猟に関する法令(13問)

①鳥獣法の概要(p.5)→“適切なものはどれか”

②狩猟鳥獣の種類(p.7)→“狩猟鳥獣の組み合わせとして正しいものはどれか”

  • 誤選択肢にドバト、カケス(非狩猟鳥獣)。

③狩猟鳥のひな等(p.8)→“正しいものはどれか”

  • 狩猟鳥のひなや卵については、狩猟の対象とされていない。

④狩猟免許の取消し等(p.12-13)→“適切なものはどれか”

  • 鳥獣法等に違反した場合、免許が取り消されたり、効力が停止される事がある。
  • 鳥獣法等に違反した場合でも、罰金刑を受けなければ取り消される事はない。⇒誤。
  • 手足が不自由になった場合でも免許が取り消される事はない。⇒誤。

⑤狩猟者登録の場所(p.15)→“適切なものはどれか”

  • 都道府県全域の登録では、放鳥獣猟区での狩猟も可能。
  • 放鳥獣猟区の登録では、県全域での狩猟が可能。⇒誤。

⑥狩猟者登録証の住所変更(p.17)→“適切なものはどれか”

  • 狩猟者登録は、狩猟者免許と異なり、住所を変更しても届け出る必要はない。⇒誤。
  • 住所変更後、遅滞なく、登録を受けた都道府県知事に届け出なければならない。
  • 住所変更後、1ヵ月以内に、住所地の都道府県知事に届け出なければならない。⇒誤。

⑦捕獲数上限(p.18-19)→“正しいものはどれか”

⑧狩猟禁止の場所(p.19-20)→“適切なものはどれか”

  • 全ての公道での狩猟は禁止されている。
  • 農林道での狩猟は可能。⇒誤。“人や車が往来する場所”=「公道」とされている。
  • わなが公道以外の所に設置されていれば、かかった獲物が公道にはみ出てもよい。⇒誤。

⑨捕獲規制区域等(p.21)

  • 特定猟具使用制限区域は、狩猟者の集中を管理するために、都道府県知事により設定される。
  • 休猟区は、鳥獣の保護を図るために期間を定めて指定される。⇒誤。鳥獣保護区。
  • 休猟区は、減少している狩猟鳥獣の増加を図るために、都道府県知事により設定される。

⑩銃猟の時間規制(p.22)

  • 満月の場合は日没後でも銃猟ができる。⇒誤。
  • 規制の時刻は全国一律である。⇒誤。都道府県、暦によって異なる。

⑪放鳥獣猟区(p.28-29)

  • 放鳥獣猟区では、キジのメスを狩猟できる場合がある。
  • 放鳥獣猟区では、狩猟鳥獣以外も狩猟できる場合がある。⇒誤。

⑫止めさし(p.30-31)

  • 自分のわなにかかっているイノシシの止めさし
  • 他人のわなにかかったイノシシの、わな所有者の承諾を得ての止めさし
  • 見ず知らずの他人のわなにかかったイノシシの止めさし⇒不可。

⑬残滓放置規制(p.31-32)→“適切なものはどれか”

  • 捕獲した鳥獣は、全量を回収するか、埋設処理する。
  • 捕獲した鳥獣の残滓は、鳥獣のえさにするため放置する。⇒誤。
  • 捕獲した鳥獣の残滓は、速やかに分解される様、河川に投棄する。⇒誤。

 

◆鳥獣に関する知識(9問)

①鳥獣の判別(p.54)→“スズメはどれか”

②狩猟鳥獣と間違えやすい鳥獣(p.56)→“狩猟鳥獣はどれか”

  • ムササビ?モモンガ?(⇒誤)、ニホンリス(⇒誤)、アナグマ?のシルエット図。

③鳥類の大きさの比較(p.57-58)→“適切なものはどれか”

④雌雄の色(p.62)→“雌雄同色のものはどれか”

⑤足跡(p.67)→“キツネの足跡はどれか”

  • テン、キツネ、ノウサギの歩行跡(トレース)

⑥食性(p.75)→“正しいものはどれか”

  • イノシシは動物質の餌を食べる動物食。⇒誤。
  • イノシシは植物質の餌を食べる植物食。⇒誤。
  • イノシシは動物質と植物質の餌を食べる雑食。

⑦営巣場所(p.75-77)→“獣類とその営巣場所の組み合わせで正しいものはどれか”

  • シマリス-樹上⇒誤。土穴。
  • ツキノワグマ-樹上⇒誤。樹洞・岩穴。
  • キツネ-土穴

 

◆猟具に関する知識(6問)

①種類(p.115-116,118)→“図のわなの名称は何か”(2問)

  1. はねあげ型、ピラミッド型のくくりわなの図。
  2. 囲いわなの図。

②筒式イタチ捕獲器(p.117)→“ストッパーとは何か”

  • わなの出入口を閉めるためのもの。⇒誤。
  • わなが移動しないよう固定するためのもの。⇒誤。
  • 非狩猟鳥獣がかかった際に首を締め切らないようにするためのもの。

③くくりわな(p.34)→“よりもどしとは何か”

  • わなから獲物を外しやすくするため。⇒誤。
  • 獲物が暴れても立木等を傷付けないようにするため。⇒誤。
  • 獲物が暴れてもワイヤーがねじれて切れないようにするため。

④はこわな(p.117)→“どういうものか”

  • 箱の中に獣が入り込んで餌を引いたりすると、箱の出入り口が半自動的に閉まることで鳥獣を閉じ込めて捕獲するもの。
  • 内部が迷路状になっていて、鳥獣が逃げられないようにするもの。⇒誤。

⑤鳥獣の習性と捕獲効率(p.119)→“適切なものはどれか”

  • 鳥獣は光るものに寄ってくる習性があるので、わな等の錆・汚れは落としておく。⇒誤。光るものは避ける。
  • 鳥獣は油のにおいのするものは避ける習性があるので、わな等の油はふき取っておく。
  • 様々な鳥獣を捕獲できるように、くくりわなはできるだけ輪を大きくする。⇒誤。錯誤捕獲のもと。

 

◆鳥獣の保護管理に関する知識(2問)

 ①錯誤捕獲の防止等(p.152,34-35)→“適切なものはどれか”

  • 見回りができるなら、同時に31以上のわなを使用してもよい。⇒誤。
  • 人が入ってこない場所なら、クマにたいするおとし穴を使用してもよい。⇒誤。鳥類、クマには、わなの使用は禁止。爆発物、劇薬、毒薬、据銃、おとし穴(陥穽)その他人の生命等に重大な危害を及ぼすおそれがあるわなの使用は禁止。
  • わなを設置した後は、頻繁に見回らなければならない。

②鉛弾規制(p.152)→“適切なものはどれか”

  • 日本全国で鉛による環境被害はないので、鉛弾についての規制はない。⇒誤。
  • 鉄弾は鉛弾より柔らかい。⇒誤。
  • 鉛以外の弾を使用する際には、銃器にあったものを選ばなければならない。

 

 

受験からだいぶ日が経ってしまったので記憶が薄れている部分も...。全体的に、猟銃等講習会の考査問題より難易度は低い印象。ほとんどの人は30分も要らないかと。数値関連の問題も少ない。かと思えばノーマークの「1日あたり捕獲数の上限」なんか訊かれたり(;´゜Д゜)