樵Log

林業職2年目。まだまだ修行中。

就活のはなし

僕の所属している林業系学校は出来て間もないので、カリキュラムだとか就活方法だとかまだまだ定まってない部分が多いです(正直見切り発車もいいとこゲフンゲフン。

 

就職活動にあたって、年齢や職歴、技術面(学校の実習と実務ではきつさが全然違う)も心配ではあったけれども、やはり最大の懸念はTGであること。どんな形でカムするか。更に、僕の学歴職歴の紆余曲折っぷりは少なからずTGであることと関連しているので、そこを省くと何故この道に進もうと思ったのかという(面接で必ず訊かれる)話がつながりらないこと。

住民票や保険の関係上いずれ戸籍上の性別が知られる事から、全くのノンカムで働くという選択肢は無し。

履歴書の「男」に○つけるのも(何となく気が引けるし、文書偽造とか身分詐称とかなるんですか(あやふや)内定取り消しにされかねないと言われた)無記入にしておくのも(印象が悪いというより社会人マナー的に不可かと)問題だろうと、ネット上で入手した性別欄のない履歴書を多少改変して(取得資格欄が圧倒的に不足)使用。

胸オペ済・ホル有の状態でここ2年間の学校生活、日常生活で目立った問題なく埋没している。山の中での実習も他の男子学生と遜色無くこなせている(立ちションは構造上不可能なのでたまにこっそり木陰に消える)。とは云ってもあくまで主観の話で、雇用する側としては“体は女性なんでしょ?本当に使えるの?(正直ややこしいのは勘弁”というのが本音だろうと思う。

就職活動は学校に出された求人票を通じて行った。先方にも実習や研修などでお世話になっているので自分の顔と技能は知られている関係。

 

1件目の応募先は、履歴書と小論文の提出を求められた後、3対1で約30分間の面接。

「これまで大きな病気などしたことはありますか?」という質問で、「病気...ではないのですが」と前置いてカム。「この様に男性として生活しておりますが、戸籍などの公的書類の上では女性です」と説明。「実習や宿泊研修、普段の生活では問題は生じておりません」的なことも言った。「周囲はその事を知っているのか?」との問いには「教職員は知っておりますが、学生には、隠すつもりもないのですが触れて回ることでもないと思うので、話した事はありません」。“性同一性障害”という用語は一切出さなかったが、ちょうど【FtMの子が実子と認められたニュース】の直後だったこともあって「この間ニュースにもなりましたね」的な受け止められ方だった。「そういった理由で落とす、ということは無いし、あってはならないと思う」と面接官の1人は言った。少なくとも、一発で選考対象からはねられる様な印象は受けなかった。

まぁ結局ここ不合格だったんだが。落とされた理由はこっちは判らんので何とも。。

 

2件目の応募先は、履歴書と1時間の面接のみ。

「あいつが欲しい」的なご指名があったらしく(第1候補ではなかったそうだがw)求人票より先に先生から話があった。自分で面接の場で言うか、先に言っておいてもらうか。自分の主観での「大丈夫だと思います!」という主張より、客観的な状況評価を先方に伝えてもらった方が説得力あるだろうと、先生から話しといてもらうことにした。 どういう話がされたかは僕の知るところではないが、「気にしなくていい」という返答があったと聞いた。

 面接は3対1。性別の話は全く出なかった。そして内々定もらった。

結局、話が面接官の3人(=組織トップ3)全員に齟齬無く伝わってたのか、事業体内のどこまで僕の“事情”が既知の事実となっているのか、僕は知らない。そして何となく訊けないでいる。