2年目の銃検
去年から丸1年放ったらかしでした。
初猟期の猟果はまたまとめるとして、2回目の銃検だん。
中抜けも早退も午前休もしづらい時間帯指定は去年同様で、欠勤届提出。朝一とか昼一とか夕方とか、も少し寄せてくれたら予定組みやすいのにー。銃を抱えた身では「ついでに買物」もアウトだし。…ドライブスルーはセーフなんだろうか。と思ったけどここら辺ドライブスルー自体なかった。
指定時刻より30分早く入室したけど何も云われず受けられた。所要時間10分強(順番待ち含む)。
何もなければ 面談は流れるように進む。今回は「残弾の数がわからん」とのたまうおじさんがいらっしゃいますた。
保管設備関連の質疑の時、「ガンロッカーありますかー」「金属製ですかー」「鍵は何個ですかー」「何処に置いてますかー」「和室?洋室?広さは?」(そんなとこまで(ry)…に続いて「保管庫はありますかー」「金属製ですかー」ときて(ぁ、あれ∑(゜ω゜;)ループしてる…?!)とかたじろいでたら、2回目のは『装弾ロッカー』のことだった。まぎらわしいですおねいさん。空気銃しか所持してない僕ん家にあるのは火薬のない鉛玉だけです。弾ロッカー要らないはずです。。射撃記録の提出もなし。
「昨年度の猟期前に射撃練習した回数」には実際に射撃場へ行った回数で返答して、「1年間の標的射撃(射撃場での射撃)回数」には『今年撃ちに行きたい回数』を答えたから若干齟齬が生じてる気がするが良いのだろうか。
会場で職場の前会長と鉢合わせたけど、模擬弾を詰まらせて難儀してらっしゃったので早々に辞去した。
次の猟期までの間、自宅保管から銃砲店委託に切り替えようと思う。自宅(山)から下界(都会)に下りてまた射撃場(山)まで行くのに銃携帯してると他の用事何もできないし。射撃場で受け取って撃ち終ったら再度保管してもらえるから便利。保管料は規定で3,000円/月。
初めての銃検
年1回(春先)、銃所持者全員に「銃砲の検査」のおしらせが所轄警察署から届く。銃刀法13条で規定されているもので、指定された日時に所持許可を受けている銃砲(替えの銃身、弾倉なんかも全部)を所持許可証、帳簿と併せて検査場所へ持参しないといけない。いわゆる【銃検】。
ド平日の午後に指定されました。
田植え前に仕事をやっつけるべく忙しそうにしてる上司にものすごく気が引けながら休暇願提出して丸一日休み取りますたすみませんでした。僕だってせめて半日だけでも木伐りに行きたかった!!!
検査場所として所轄警察署内会場や近隣公的施設が使われる。
しかし、所持している空気銃本体はK銃砲店に保管委託しており、自宅には保管庫が未設置のため持ち帰る事ができない。銃砲店の開店を見計らって受け取り、検査場所へ持参した後その足で再び銃砲店に預けに戻り、帰宅せねばならぬ。寄り道も銃を車に置きっぱなしにもできない(「おしらせ」にも注意書があった)。
街中で渋滞に巻き込まれるかも、と時間に余裕を持たせたのが裏目に出て、検査会場駐車場で2時間弱時間を潰す。。銃の運搬中にコンビニでトイレ借りる程度は許されるのだろうか。疑問。
指定時間の10分前にしびれ切らして会場入りしたら、受付で何も言わないうちに“○階へドウゾー”。釣り用の竿ケースを銃ケースに流用しているのだが釣客ではないと判るようだ。
待合室で名前の確認されて1人づつ検査室に呼び込まれる(ものものしいふいんき)のを想像してたら、大部屋で来た順に①銃全長と銃身長を測られ②警察署生活安全課職員に簡単な質問を受ける。で、終了。
銃の確認計測してたのはおそらく猟友会か射撃指導員だと思われる。銃床の肩パッド(?)を含めて全長を計測したら所持許可証と数字が微妙に違って“空気銃はわからん!”とか云われる。チラ見したら、猟銃の場合は模擬弾の装填・脱包もしていた。
質問は①使用実績(出猟回数、射撃回数)②取扱いについて(運搬時は分解しているか、など)③保管庫について(設置状況、鍵の管理など)④変更事由はないか、など。猟銃(散弾銃、ライフル銃)の場合は実包の譲受・譲渡・消費等についての記録簿、射撃場のスコアカードもチェックされる(空気銃でも弾(ペレット)消費数について訊かれたとの声も)。皆さんクリアファイルなんかに整理しておられる。“そんな帳簿なんかつけとらんわぃ”とか仰る御年配の方がいらっしゃったが、若い職員に切々と必要性を説かれ“付けてなかったら持たれへんようになるよ”と脅されてた。。
使用実績ゼロ、完全委託保管、空気銃の僕は“訊く事無いわ!(笑”で済まされ(実質3分もかかってないんじゃなかろうか)署名して即おわり。印鑑不要。
ユルい。予想外に雰囲気がユルい。
駐車場で時間潰さなくても受けられたんじゃないかと邪推するくらい。
会場で会った受検者はほぼ全員定年後の年齢に見えた。(銃持たせといて大丈夫だろうか、と心配になるくらいの方も。。。青二才の僕、場違い感半端無いww
今年の猟期から来年の銃検当日までは自宅保管にしようと決意。
銃所持までの道程
◇2013年1月:鳥獣被害関連の授業 狩猟に興味を持つきっかけ。狩猟読本ゲト。
◆3月:K銃砲店、K射撃場見学 所持許可の流れとかの話聞く。
◆4月某日:猟銃等初心者講習会申込*1 猟銃等取扱読本ゲト。
◆5月某日:初心者講習会受講 合格。講習修了証明書ゲト。
◇7月:狩猟免許試験(わな猟)*2 合格。わな猟狩猟免状ゲト。
◆8月:K銃砲店に在庫問合せ 中古空気銃の品定め。
◆同月某日:警察署生活安全課 所持許可申請書の書き方など確認。色々訊かれる。
◆9月:銃砲所持許可申請書添付書類を揃える。*3
◆10月某日:所持許可申請*4
◆11月某日:所持許可が下りる。
◆同月某日:所持許可証受取
◇12月:狩猟免許試験(第一種銃猟)*5 合格。第一種銃猟狩猟免状ゲト。
◆同月某日:銃砲店で銃受取→警察署にて確認→銃砲店に保管委託*6
◆2014年3月:所持許可証書換*7 住所、用途(標的射撃→標的射撃、狩猟)変更。
きっかけから1年近くかかってるけれども、学生の間にやっておいて良かったと思う。仕事しながら平日に警察署に幾度となく出向いたりできそうもない(特に初年度の新人が、とか考えると)。警察の担当者によっては“今日は当直だから”って夕方以降でも書類(不備の訂正)受け付けてくれたりもする。
...許可が下りて暫く経つが、就活やら卒研やら新年度準備やらで実はまだ一回も撃ててない。。
就活のはなし
僕の所属している林業系学校は出来て間もないので、カリキュラムだとか就活方法だとかまだまだ定まってない部分が多いです(正直見切り発車もいいとこゲフンゲフン。
就職活動にあたって、年齢や職歴、技術面(学校の実習と実務ではきつさが全然違う)も心配ではあったけれども、やはり最大の懸念はTGであること。どんな形でカムするか。更に、僕の学歴職歴の紆余曲折っぷりは少なからずTGであることと関連しているので、そこを省くと何故この道に進もうと思ったのかという(面接で必ず訊かれる)話がつながりらないこと。
住民票や保険の関係上いずれ戸籍上の性別が知られる事から、全くのノンカムで働くという選択肢は無し。
履歴書の「男」に○つけるのも(何となく気が引けるし、文書偽造とか身分詐称とかなるんですか(あやふや)内定取り消しにされかねないと言われた)無記入にしておくのも(印象が悪いというより社会人マナー的に不可かと)問題だろうと、ネット上で入手した性別欄のない履歴書を多少改変して(取得資格欄が圧倒的に不足)使用。
胸オペ済・ホル有の状態でここ2年間の学校生活、日常生活で目立った問題なく埋没している。山の中での実習も他の男子学生と遜色無くこなせている(立ちションは構造上不可能なのでたまにこっそり木陰に消える)。とは云ってもあくまで主観の話で、雇用する側としては“体は女性なんでしょ?本当に使えるの?(正直ややこしいのは勘弁”というのが本音だろうと思う。
就職活動は学校に出された求人票を通じて行った。先方にも実習や研修などでお世話になっているので自分の顔と技能は知られている関係。
1件目の応募先は、履歴書と小論文の提出を求められた後、3対1で約30分間の面接。
「これまで大きな病気などしたことはありますか?」という質問で、「病気...ではないのですが」と前置いてカム。「この様に男性として生活しておりますが、戸籍などの公的書類の上では女性です」と説明。「実習や宿泊研修、普段の生活では問題は生じておりません」的なことも言った。「周囲はその事を知っているのか?」との問いには「教職員は知っておりますが、学生には、隠すつもりもないのですが触れて回ることでもないと思うので、話した事はありません」。“性同一性障害”という用語は一切出さなかったが、ちょうど【FtMの子が実子と認められたニュース】の直後だったこともあって「この間ニュースにもなりましたね」的な受け止められ方だった。「そういった理由で落とす、ということは無いし、あってはならないと思う」と面接官の1人は言った。少なくとも、一発で選考対象からはねられる様な印象は受けなかった。
まぁ結局ここ不合格だったんだが。落とされた理由はこっちは判らんので何とも。。
2件目の応募先は、履歴書と1時間の面接のみ。
「あいつが欲しい」的なご指名があったらしく(第1候補ではなかったそうだがw)求人票より先に先生から話があった。自分で面接の場で言うか、先に言っておいてもらうか。自分の主観での「大丈夫だと思います!」という主張より、客観的な状況評価を先方に伝えてもらった方が説得力あるだろうと、先生から話しといてもらうことにした。 どういう話がされたかは僕の知るところではないが、「気にしなくていい」という返答があったと聞いた。
面接は3対1。性別の話は全く出なかった。そして内々定もらった。
結局、話が面接官の3人(=組織トップ3)全員に齟齬無く伝わってたのか、事業体内のどこまで僕の“事情”が既知の事実となっているのか、僕は知らない。そして何となく訊けないでいる。
狩猟免許試験(第一種銃猟) 合格発表
試験から10日後に庁舎掲示・ホームページ上で発表。
【合格】ですた。ヽ(*´∀`*)ノ
今回(第3回)の合格率は全体で89%。7月に実施された第1回は87%。*1 猟銃等講習会とはえらい違い。
ただ、僕が分けられた班は異様に合格率が低く、66%。以下推測。
種別替(=既に1種類以上の狩猟免許を所持している人が、他種の狩猟免許を受験)での第一種銃猟受験者の不合格率が異様に高かった模様。3人に1人落ちてる。新規(=狩猟免許受験自体が初めて)での第一種銃猟受験者でも4人に1人落ちてる模様。ちなみに第二種銃猟(空気銃)は受験者数そのものが極少(おそらく2~3%)。
この推測が正しければ、今回の銃猟免許の受験者は、全体の2割程度。銃猟の合格率は71%。網猟・わな猟の合格率は95%に上る。
狩猟免許試験(第一種銃猟) 実技試験内容
◆実技試験 13:05~
免許種別にグループ分けされる...が、基準がいまいち不明。種類毎の受験者数も不明。
- 猟具の取扱い
2人づつ呼び出されて移動、試験室前で待機して諸注意。(前の人がハキハキしてると声が廊下に筒抜けw
※室内の人物ポスターは人と見なす。銃口を向けてはいけない(試験官は人と見なさない)。
室内には試験官3名(2名採点係+1名指示・進行係)。水平二連銃・上下二連銃・自動銃から試験に使用する銃を選んで台まで持って来る。水平二連銃を選択。試験開始前に1分間模擬銃に自由に触れる「練習時間」が与えられる。一応ここでも「薬室内実包装填なし、銃腔内異物なし」と唱えておく。分解は無問題、結合しようとしたら銃身が はまらない(焦 。「開閉レバーひねらないとはまらんよ(笑」ご親切に教えて頂ける。
①点検 「この銃を点検してください」 (以下、事前講習会のとおりにこなす。
②分解 「この銃を分解してください」 (以下同
結合 「続いて、この銃を結合してください」 (同
③装填、射撃姿勢 「この銃に模擬弾を装填して、標的に向かって射撃姿勢を取ってください」
壁にはオシドリ(オス)とキジ(オス)の図画が掲示されてある(判別試験に用いられるもの)。キジを狙う。射撃姿勢を取る際、スタンスは斜めだったっけ、とか数秒もぞもぞ動いていたら、
脱包 「はい脱包してください」
時間切れ感が否めない。銃を降ろして脱包、台に安置。「おわりました...」
④空気銃(圧縮、装填、射撃姿勢)
勢い余ってガコーン!!とかなったらえらいことなので1、2回目は軽く、3回目だけまともにポンプ。こちらも壁のキジを狙って空撃ち。鳥ポスターは2枚しかないので、正しい方を狙えば水平撃ちになりようがない。
⑤団体行動
3人一組で行われた。先にここまでの試験を済ませた2人が室内の片隅に座って待機していた。
・銃器の保持: 3人一列で号令に合わせて方向転換。
・銃器の受渡し: 一人は銃を一旦置いて、川に見立てた布の両側に2:1で並ぶ。3人の内1人は2回受け渡しをすることになる(=僕)。
・休憩時の取扱い: 先刻は川だった布の上に背中合わせで3人座る。
- 距離の目測
「猟具の取扱い」を終えた者から3~4人ずつ呼び出されて屋外に移動。会場建物の前の一般道路が試験会場。待機場所である階上から見下ろせそうなものだが、昼一でカーテンは締め切られた。歩道にガムテープで立ち位置がバミってある。通行人も普通に行き交うのでその都度避ける(すいません。自治体主催のイベントで使用される様な大きさ、形の「のぼり」が歩道の端に一列に立てられている。風で度々倒れる。10m、30m、50m、300m地点の本物が4本、ダミーが3本の計7本。選択肢は旗の色で6択(黄色・白・濃紺・桃色・緑・赤)(黄色が2本あった)。旗の色が見づらい場合は“手前から○本目”という回答でも可。ダミーの位置は、10mより手前・30mと50mの間・300mより手前、だったのではないかと思う。
- 鳥獣の判別
壇上の試験官が鳥獣の図画を5秒間程度提示する。狩猟鳥獣・非狩猟鳥獣の選択と、狩猟鳥獣の場合はその種名を次の5秒間で記述する。周囲の鉛筆の動きで大体読めてしまうが。。性別で異なる場合、“○○(オス)”、“オス○○”などとする。16問出題。以下出題対象鳥獣、今回出題されたものに下線。
◇狩猟鳥獣: (今回9問出題)
ゴイサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、コジュケイ、ヤマドリ、キジ、バン、ヤマシギ、タシギ、ヒヨドリ、キジバト、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、タイワンリス、シマリス、アライグマ、タヌキ、キツネ、ミンク、ハクビシン、アナグマ
◇狩猟鳥獣と誤認されやすい鳥獣(非狩猟鳥獣): (今回7問出題)
ヨシゴイ、ササゴイ、マガン、オシドリ、トモエガモ、ホオジロガモ、ビロウドキンクロ、コオリガモ、ウミアイサ、ヒクイナ、オオバン、アオバト、ドバト、モズ、ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワ、カケス、オナガ、ツグミ、ニホンリス、カモシカ、イタチ(メス)、ムササビ
※今年度狩猟鳥獣から除外されたウズラが出題対象なのかは分からない。
狩猟免許試験(第一種銃猟) 受験
事前講習会から1週間後。今年度第3回目の試験。受験者は全体で120名強。既に猟期に入ってるのに、猟期前開催の第1回より多い。
◆知識試験 9:40~11:10
3択。30分経過後途中退出可。わな猟免許を既に取得しているので「種別替」となり、知識試験は「猟具に関する知識」のみ10問(新規だと全30問のうち「猟具」に関する問題は6問)。10分で解けますた。全て「図解 狩猟免許試験例題集」から出題(第3章の3 問2,6,7,8,10,13,15,26,30,37)。第一種銃猟免許では散弾銃と空気銃両方が対象のはずなのに、空気銃に関する問題はゼロ。
①自動銃についての説明
②撃発機構の各部名称
③安全装置の説明
④絞り(チョーク)の説明
⑤散弾実包についての説明
⑥散弾の飛距離について
⑦散弾の最大有効射程距離についての説明
⑧スラッグ弾の最大到達距離
⑨散弾の号数選択
⑩自動銃の装填操作について
◆適性試験
知識試験終了者から順次。運動能力(腕を回す。前回し、後ろ回し。屈伸。手を前に出して指を一本づつ折って開く)、聴力、視力(両眼で0.7以上かつ一眼で各々0.3以上。眼鏡使用を申告。)。
◆知識試験結果発表 12:55
タクシー運転手が場所間違えて試験受けられなかった、弁当だけ食べて帰る、っておっちゃんに昼休み話しかけられた。合格率95%。